消えたプロギアΣ。
この中のプロギアΣ。これは私が買った5番目の万年筆であり、1年くらい家に置いてあった。
いや使えよ。と。
まあ…訳があった。
私は昔から長い軸が好物であった。小学生の頃デスクペンでよく遊んだものだが、その時与えられた安価なペリカンのペンには見向きもしなかったそう。
それは今でも変わらず、少なくともカスタム74くらいの長さはないと手に取る気が起きない。
プロギアΣはプロギアの中でも長い部類に入るのだがカスタム74より5 mm短いのだ。たかが5 mmであるが気になったのだ。
やっぱり使わない万年筆はどうにかせねばならない。売るか。破棄するか。どうしたものか…。
結論から言うと、原型は消え去ってしまった。
当時、いつものようにTwitterを眺めていたら筆記具工房さんのブログを見つけた。その時、ちょうど軸製作の記事が投稿されていて、この手しかないと思い切ってオーダーした。
ペンを送付した後、こんなデザインにして欲しいと私が描いたペイントクオリティの絵を元にこんな素晴らしい軸になった。
軸に不満の原点があることも多い。軸の改善というのも選択肢ではなかろうか。
ちなみにしばらく後、もう1本姿を変えることとなった。